― やさしさの中で育つ、ひとりひとりの「らしさ」 ―
子どものペースを信じて、待つという支援
ぴぃすでは、子どもたちの「そのまま」を大切にしています。
焦らせることも、無理に変えようとすることもしません。
言葉が出ない日があっても、じっと考え込む時間があってもいい。
その沈黙の中には、その子の“心の声”がちゃんと流れています。
私たちができるのは、その声に気づくこと。
そして、必要なときにだけ、そっと手を差し出すこと。
“できるようにする”のではなく、“できるようになるまで待つ”。
ぴぃすの支援は、そんな時間の積み重ねから生まれています。
「できる」より、「やってみたい」を育てる
子どもたちが成長する上で、本当に大切なのは、
“うまくできたかどうか”よりも、“やってみたいと思えること”。
ぴぃすでは、できないことを数えるよりも、
小さな「やってみよう」を見つけて、いっしょに喜びます。
それは、結果を評価する支援ではなく、
“挑戦する勇気”を認め合う関わりです。
絵を描くことが好きな子もいれば、音を鳴らすのが好きな子もいます。
身体を動かすことが得意な子も、静かな時間を大切にする子もいます。
どんな子どもも、ちゃんと“自分のペース”を持っています。
そのリズムを尊重することが、支援のはじまりだと信じています。
家族とともに、歩幅を合わせて
子どもの成長は、家庭の中にある日常と深くつながっています。
だからこそ、私たちは保護者の方との対話を大切にしています。
「最近こんな表情が増えました」
「おうちではどんな様子ですか?」
そんな会話を交わしながら、
子どもの“今”を共有し、いっしょに考えていく時間を積み重ねます。
家庭と施設がつながることで、子どもの支援はもっと豊かになります。
家族が安心して笑顔でいられることが、子どもの心の安定につながる。
それを信じて、私たちは日々の支援を行っています。
学校・地域とのつながりの中で
ぴぃすは、家庭と学校の“あいだ”にある居場所です。
だからこそ、学校の先生や相談支援専門員の方々との連携を大切にしています。
学校での姿と、ぴぃすでの姿。
どちらも同じ子どもの一面であり、その子の全体を形づくる大切な要素です。
学校でがんばった分、ぴぃすではほっと一息つける。
ぴぃすで見つけた「できた!」が、学校での自信につながる。
そんなふうに、
子どもの生活がひとつの流れとして続いていくように、
私たちはつながりの“橋”でありたいと思っています。
地域との関わりも、子どもたちにとって大きな学びの時間です。
散歩や買い物、地域行事への参加を通じて、
「まちと出会う」「人と出会う」経験を育てていきます。
小さな「できた」が、社会をやわらかくする
ぴぃすで生まれる“できた”は、とても小さなものです。
だけど、その小ささの中に、かけがえのない意味があります。
たとえば――
初めて自分から「おはよう」と言えた日。
大好きなゲームの順番を、友だちにゆずれた日。
スタッフと一緒に笑った日。
それらは数字にはならないけれど、
その子にとっては「世界が少し広がった日」なのです。
そうした小さなできごとが積み重なって、
やがて“生きる力”になります。
私たちは、その力がいつか社会の中で輝くことを信じて、
毎日の支援を続けています。
支援する私たちが大切にしていること
ぴぃすで働くスタッフは、みんな「支援者」である前に、ひとりの人間です。
子どもたちに寄り添うとき、
自分自身の心の状態にも耳をすませるようにしています。
支援をしているようで、
実は子どもたちから“生きる力”を教えられている。
そんな感覚を日々の中で、何度も経験します。
だからこそ、職員同士での学びや対話も大切にしています。
研修や勉強会で知識を深めることも、
支援の合間に「今日の○○ちゃん、こんな表情してたね」と語り合うことも、
どちらも同じくらい大事な“学びの時間”です。
支援の質は、現場の空気にあらわれる。
その空気がやさしくあるように、
私たちは、今日も子どもたちと向き合っています。
私たちが信じていること
子どもたちは、急がなくても、ちゃんと育ちます。
支援とは、「信じて待つこと」から始まります。
その人らしさを大切にするということは、
その人が自分のタイミングで咲く“花の時間”を信じること。
私たちは、子どもたちのその瞬間に立ち会えることを、
心から幸せに感じています。
ぴぃすは、今日も静かに灯りをともしています。
それは、誰かを照らすための光ではなく、
ここにいるみんながあたたまるための光です。
